「蕎麦割烹」とは
割烹の「割」は 包丁捌きのこと、「烹」は 火を使う調理法のことです。会席、懐石、精進料理といった和食における高級料理のジャンルが「割烹」と呼ばれますが、現在では特にお客様の目の前で料理人が「包丁」と「火」の技術を見せるカウンター形式の高級店を「割烹」と呼ぶことが多くなりました。
「橙」では樹齢2000年の香杉の一枚板でカウンターテーブルをしつらえ、旬を取り入れた最高の食材で、脇屋の感性も織り込んだ森大和の繊細かつ優美でリズミカルな和食のコースを、落ち着いた雰囲気の中で堪能していただきたく思います。そしてもちろん、さまざまなお蕎麦も。
橙はミカン科の常緑樹です。その実は冬を過ぎても木から落ちず、収穫せずにいるとそのまま2〜3年は枝についたままでいます。さらに冬に橙黄色になる実はそのままにしておくと翌夏には再び緑色に戻り、また冬が来るとさらに再び橙黄色に色づくのです。こうして一つの木に年の違う実がついている特徴から「代々栄える」の意味で「橙」と名付けられたとされます。
美食の街・銀座でこれから「代々」続く、末長く愛される店、との願いを込めて、さらに店主・森が高橋師から学んだ「蕎麦打ち」の哲学を「代々」にわたってつなぐ担い手でありたいとの思いも込めて、「蕎麦割烹 橙」は生まれました。「今日が人生最高の出来」と胸を張れる蕎麦をご提供する「橙」での食体験。おすすめの酒やワインとの新たなマリアージュもぜひ発見してください。